赤あざには、単純性血管腫いちご状血管腫毛細血管拡張症などがあります。
一般には色素レーザーを照射します。

1. 単純性血管腫
生まれたときからあるものが多く、自然には消えない血管腫。浅いものと深いものがあり、浅いものにはレーザーがよく効きますが、深いものは薄くはなるものの完全には消えない場合があります。小さいうちにレーザー治療をしたほうが効果は高いと思われます。

2. いちご状血管腫
生まれたときから、あるいは生まれて少ししてから出てくるもので、平らなものと、どんどんと大きく盛り上がってくるものがあります。自然と消えるものもありますが、消えないものもあり、また盛り上がったものは色は消えても醜い痕が残ることがあります。そのため早期からの色素レーザー治療を勧めます。

3. 毛細血管拡張症
鼻や頬に拡張した血管がみられるタイプと、赤ら顔とよばれる頬全体が赤くなるタイプなどがあります。色素レーザーあるいはロングパルスYAGレーザーにより1〜2回の照射にてきれいになります。

単純性血管腫、いちご状血管腫、毛細血管拡張症に対する色素レーザーの治療は保険適応ですのでお気軽にご相談ください。

青あざには太田母斑、異所性蒙古斑などがあります。

1. 太田母斑
眼の周囲に青みがかった色素を有する母斑で、生後まもなく出てくるものと、思春期から出てくるものがあります。レーザー治療によく反応し、3〜4ヶ月おきの照射を繰り返すことにより徐々に薄くなっていきます。回数は個人差がありますが、最低でも3〜5回程度の照射が必要です。

2. 異所性蒙古斑
異所性蒙古斑とは、おしりなどにできる蒙古斑が腕が下肢、おなかなどにみられるもので、消えないで残るものもみられます。数回のレーザー治療にて軽快します。

茶あざには扁平母斑などがあります。
扁平母斑はレーザー照射によく反応するものの、再発することが多く難しいあざです。
ただ治療を繰り返しているうちにしだいに色が薄れてくるものもあり、大きな扁平母斑は一部を照射してみてその反応、経過を見てから全体に照射するかどうか決めます。

黒あざのほとんどはほくろです。小さなほくろは炭酸ガスレーザーなどで簡単に取れるのですが、直径1cmを超えるような大きなほくろの治療は難しいです。切除すれば1回ですみますが、傷跡が残ってしまいます。
そのため切除が難しいほくろではレーザー治療も選択のひとつです。
ただしかなりの回数のレーザー照射が必要です。

いろいろなあざに各種レーザー治療を行っていますのでお気軽にご相談ください。

 
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